統計で見る今の出会い方|結婚した人はどこで出会っているか(公的調査まとめ)
「マッチングアプリで結婚する人が増えた」とよく聞きますが、実際にはどれくらいの割合なのでしょうか。この記事では、こども家庭庁、国立社会保障・人口問題研究所、厚生労働省などの調査から、出会いのきっかけと年代別の傾向を、出典と調査年つきで整理します。数字を読む時の注意点もあわせて説明します。
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- 直近に結婚した人の出会いのきっかけ(こども家庭庁, 2024年調査)
- ネットで知り合った夫婦の増え方(出生動向基本調査, 2021年調査)
- 結婚の年齢・再婚・未婚の割合など、年代にかかわる数字
- 調査ごとに対象が違うことと、数字の読み方
直近5年に結婚した人の4人に1人がマッチングアプリで出会っている
こども家庭庁が2024年7月に行った「若者のライフデザインや出会いに関する意識調査」(15〜39歳の男女2万人、うち既婚者2,000人)では、直近5年以内に結婚した人の出会いのきっかけとして、マッチングアプリが25.1%で、選択肢の中で最も高い割合でした(こども家庭庁, 2024)。
| 結婚相手と出会ったきっかけ | 割合 |
|---|---|
| マッチングアプリ | 25.1% |
| 職場や仕事関係・アルバイト先 | 約20% |
| 学校 | 約10% |
(出典:こども家庭庁「若者のライフデザインや出会いに関する意識調査」令和6年度、速報。対象は15〜39歳で直近5年以内に結婚した人)
同じ調査で、マッチングアプリを使ったことがある人の割合は、既婚者で56.8%、未婚者で26.8%(18歳以上の未婚者では31.5%)でした(こども家庭庁, 2025年6月の修正版資料)。
マッチングアプリは18歳未満の方は利用できません(出会い系サイト規制法)。
ネットで知り合う夫婦は、2015年以降に急に増えた
国立社会保障・人口問題研究所の「第16回出生動向基本調査」(2021年実施)は、初婚どうしの夫婦に知り合ったきっかけを聞いています。この回から、SNS・ウェブサイト・アプリなどでのやり取りがきっかけの「ネットで」という選択肢が加わりました。
| きっかけ | 前回調査(2015年) | 2018年7月〜2021年6月の結婚 |
|---|---|---|
| 職場や仕事で | 28.2% | 21.4% |
| 見合い結婚(結婚相談所を含む) | 6.4% | 9.0% |
| ネットで | 選択肢なし | 13.6% |
(出典:国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査」報告書 5.2節。対象は初婚どうしの夫婦で、第16回は妻が50歳未満で結婚し、調査時に55歳未満の夫婦)
「ネットで」知り合った夫婦は、2015年7月〜2018年6月の結婚では6.0%でしたが、2018年7月〜2021年6月の結婚では13.6%と、3年ほどの間に2倍以上になりました。結婚した年ごとに見た別の集計では、2019〜2021年(6月まで)に結婚した夫婦の15.1%が「ネットで」知り合っており、「見合い結婚」の9.8%を上回っています(国立社会保障・人口問題研究所, 2023)。ただし、報告書は、この時期は新型コロナウイルスの影響で結婚そのものが減っていたため、割合の上昇が必ずしも件数の増加を意味しないと注意書きをしています。
ネットで知り合った夫婦は、交際期間が短め
同じ調査では、知り合った時の年齢と交際期間も比べています。「ネットで」知り合った夫婦は、知り合った時の平均年齢が夫27.8歳・妻26.2歳で、恋愛結婚(夫25.3歳・妻23.8歳)よりやや高く、平均交際期間は2.8年で、恋愛結婚の4.9年より短くなっていました(国立社会保障・人口問題研究所, 2023)。
結婚を意識する年齢になってから出会い、目的がはっきりしているぶん、結婚までの期間が短くなる傾向がうかがえます。この数字は初婚どうしの夫婦が対象なので、30代後半〜50代や再婚の方にそのまま当てはまるわけではないですが、「目的をはっきりさせて出会う」ことの意味を考えるヒントになります。
結婚の年齢と再婚の数字
厚生労働省の人口動態統計によると、2024年の婚姻件数は約48万5千組でした。平均婚姻年齢は、初婚の夫が31.1歳、初婚の妻が29.8歳で、再婚した人の平均婚姻年齢は男女とも40代(42.3歳と45.6歳)です(厚生労働省『厚生統計のあらまし』, 2024年分)。
再婚は珍しいことではないです。厚生労働省の年次推移では、夫婦のどちらか、または両方が再婚の婚姻は、1970年の11.1%から2007年には26.1%まで増えています(厚生労働省, 人口動態統計年報)。30代後半〜50代で再婚を考えることは、統計の上でもごく一般的な選択です。
未婚の人の結婚への意識
こども家庭庁の同じ調査では、15〜39歳の未婚者のうち「結婚はしたい」が32.6%、「結婚はできるならしたい」が30.1%でした(こども家庭庁, 2024)。
| 年代(未婚者) | 結婚はしたい | できるならしたい |
|---|---|---|
| 15〜24歳 | 38.6% | 32.8% |
| 25〜34歳 | 29.2% | 30.7% |
(出典:こども家庭庁「若者のライフデザインや出会いに関する意識調査」令和6年度、速報)
一方で、結婚も視野に入れた相手を見つけるために「とても行動している」「まあまあ行動している」未婚者は合わせて約17%でした。行動していない理由には「婚活より優先したいことがあるから」(14.8%)、「婚活が面倒だから」(11.8%)、「何から始めればいいかわからないから」(8.8%)などが挙がっています。始め方に迷っている方は、30代後半〜50代の婚活の始め方も参考にしてください。
なお、国立社会保障・人口問題研究所の「人口統計資料集」によると、2020年の50歳時の未婚割合は男性28.25%、女性17.81%でした。50歳の時点で一度も結婚したことがない人は、男性のおよそ4人に1人、女性のおよそ6人に1人という計算になります。
民間の調査の数字
民間企業の調査でも、婚活サービスやマッチングアプリで出会う人の割合が示されています。公的調査とは対象や聞き方が違うので、参考として見ておきましょう。
- 2023年に結婚した人のうち、婚活サービスを通じて結婚した人は15.3%、うちネット系の婚活サービスは11.4%(リクルートブライダル総研「婚活実態調査2024」)
- 1年以内に結婚した夫婦の出会いのきっかけで、マッチングアプリは30.4%(明治安田生命「いい夫婦の日」に関するアンケート、2025年11月公表、20〜79歳の既婚男女1,620人)
数字を読む時の注意点
出会いに関する数字は、調査によって対象が大きく違います。同じ「マッチングアプリで出会った割合」でも、次の点を確かめずに比べると、誤解のもとになります。
- 誰が対象か(年齢層、初婚どうしの夫婦だけか、再婚を含むか)
- いつ結婚した人か(直近1年か、直近5年か)
- 選択肢の範囲(マッチングアプリだけか、SNSやウェブサイトを含む「ネット」全体か)
- 公的調査か、民間企業の調査か
たとえば、こども家庭庁の25.1%は「15〜39歳で直近5年以内に結婚した人」、出生動向基本調査の15.1%は「SNSなどを含むネット全体」の数字です。また、これらは「出会えた人の割合」で、「アプリを使った人が結婚に至る確率」とは別のものです。出会えるかどうかは、年齢、地域、使い方によって変わります。
マッチングアプリが広く使われるようになった一方で、詐欺の入り口にもなっています。警察庁によると、2025年のSNS型ロマンス詐欺で犯人と最初に接触した手段は、マッチングアプリが32.7%でした(警察庁, 2026)。会ったことのない相手からお金や投資の話が出たら、「#9110」(警察相談専用電話)か「188」(消費者ホットライン)に相談しましょう。詳しくはマッチングアプリを安全に使うためにをご覧ください。
最終確認日:2026年10月1日
参考にした資料
- 国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集2024」表6-23 性別50歳時の未婚割合
- こども家庭庁「若者のライフデザインや出会いに関する意識調査 ウェブアンケート調査結果(速報)」(2024年)
- 国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査 報告書 第Ⅱ部 夫婦調査の結果」
- 国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査」
- 厚生労働省「厚生統計のあらまし(結婚)」
- 厚生労働省「人口動態統計年報 初婚-再婚別・夫妻の組み合わせ別にみた婚姻件数・構成割合の年次推移」
- 生命保険文化センター「50歳時の未婚率」(国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」の数値を紹介)
- リクルート「婚活実態調査2024」
- 明治安田生命「いい夫婦の日」に関するアンケート調査(2025年11月19日)
- 警察庁「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」